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ラボの Concept

もっと、詳しく

現世代もそして未来世代の人々も健康に過ごすことができる社会をつくる事が目的です。そのために工学と予防医学という観点から環境と健康に関わるエビデンスを集め、具体的な施策に落とし込んでいく必要があります。ラボの取組みが健康寿命の延伸につながり、今後100年間の健康増進のための住宅づくり、街づくりの礎になることを目指します。

ラボの 
Design thinking

もっと、詳しく

研究成果の社会実装を目指しています。

健康住環境創造ラボが考える「健康デザイン思考」

​ゼロ次予防、環境改善型予防医学とは?

人は、健康な時に「疾患を予防する」行動を選択しない事があります。例えば歩く事が健康に良い事はわかっていますが、年々歩行数は減少しています。自然と歩いてしまう、歩きやすい街をつくれれば問題は解決です。

個人の努力だけでは難しい「環境を改善すること」で「自然と行動」してしまう、つまり、環境を改善することで疾患を予防するという考え方が、「環境改善型予防医学」です。

鈴木規道

健康と「住まい」や「まち」の環境は密接な関係!

近年、健康の様々な側面に建造環境(Built Environment)が影響をおよぼす過程や機序を示す報告が増えてきています。人口減少時代の持続可能なまちづくり・家づくりのために、公共の安全、健康・福祉のために有用な事物や快適な環境を追求する工学の視点を基盤に、健康と建造環境の関連を研究課題としています。ミクロからマクロまで、健康をコンセプトとした空間デザインを目指しています。

鈴木規道

ライフコース・アプローチ

人々を取り巻く社会環境や生活環境は大きく変わってきており、その変化が人の健康に悪影響を及ぼす可能性が多く取り上げられています。私たちの周りには多種多様な環境汚染物質が存在します。そして私たちは、知らず知らずのうちにそれらを体内に取り込んでいますが、その多くは次世代に対して影響を及ぼす可能性が指摘されています。

 

人が胎児期~小児期~成年期に経験する環境化学物質の曝露、ライフスタイルや食生活、社会経済状況や近隣の環境などの様々な影響が、その後の健康に関連しているというライフコース・アプローチにもとづいた研究が世界的に求められています。

鈴木規道

さまざまな研究領域から健康な「住まい」や「まち」を考える

日本ではこれまで,公衆衛生学・社会医学と建築計画学・都市計画学の研究上の接点は限られたものでした.この複合領域を拡大するために,建築意匠で培ったコーディネートスキルを活用し,様々な分野の研究者や企業の実務者と意見交換をしています.積極的に健康とまちや空間のコラボレーションを推進しています。

鈴木規道

STEP1. 課題抽出
ヒトの健康に寄与する「住まい」や「まち」の課題を抽出

低出生率に伴い、総人口が減少する一方、高齢化率は上昇し続けており、「少子・高齢化」は世界に先駆けて我が国が解決すべき重要課題となっています。
 

健康病気は個人の問題としてとらえられてきました。しかし、個人を取り巻く環境、特に「住まい」や「まち」の物的・社会的環境が、人々の健康にさまざまな影響を与えることが明らかにされつつあります。
最新の国内外の関連研究を整理し、健康と「住まい」や「まち」の関係を評価しうる指標を抽出します。

鈴木規道

STEP2. エビデンス
医学疫学調査や滞在型実験住宅を活用し、エビデンスを作成します。

■ 疫学調査によるWide Data
「疫学調査」とは、地域や特定の集団を対象とし、数年から数十年間追跡(コホート研究)する事で、様々な病気などの発生や要因を明らかにし、予防や治療の方法を探る研究調査の事です。調査の目的により、アンケート(質問紙)や生体試料(血液等)、環境データ(化学物質、アレルゲン、温湿度等)を取得します。

ラボメンバーが解析に参加している疫学調査

  • 母子コホート調査(C-mach調査):住宅や、近隣の環境に関する環境調査を担当しています。

  • 成人を対象とした住環境調査(J-hohec):住宅や、近隣の環境に関する環境調査を担当しています。

  • 日本全国高齢者30万人を対象とした大規模研究「日本老年学的評価研究JAGES」

  • 環境省、子どもの健康と環境に関する全国調査「エコチル調査」

■ 滞在型実験住宅によるDeep Data

「滞在型実験住宅」とは、千葉大学柏の葉キャンパス内に建てられている、宿泊可能な実験住宅施設です。そこでは、様々な室内環境を実験的に作り出す事ができるため、疫学調査では介入が難しいより詳細な室内環境のデータを取る事ができます。仮説に基づきコントロールされた室内環境がヒトのカラダや行動に与える影響を研究する事ができます。実験には医師や医療関係者が参加しており、宿泊を伴う実験が可能となっています。

鈴木規道

STEP3. 対話
研究成果の社会実装を目指し、ラボの領域横断チームが障壁の解消を考えます。

研究の成果が、学会発表や論文発表だけで終わってしまうケースが良くあります。社会実装されにくい理由の一つは「コミュニケーション不足」が原因となっていることが多くあります。

  • 研究者だけの興味で終わらない

  • 社会のニーズとシーズを捉える

  • コミュニケーション不足

  • 研究者の言葉が難しすぎる

これらの課題解決に向けて、ラボでは様々な専門領域を持つメンバーがそれぞれの専門的な視点から意見を出し合う事で、交通整理を行い、社会実装されにくい「モヤモヤ」の解消をめざします。

鈴木規道

STEP4. 社会実装
ハードやソフト、最適なツールによる社会実装を目指します。

得られた知見を、住宅だけではなくオフィスやさまざまな空間へ拡げていきます。健康寿命の延伸につながり、今後100年間の健康増進のための住宅づくり、街づくりのいしずえ、になることを目指します。

鈴木規道
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